ゲキ×シネ メタルマクベス

金曜までだったので今日行かねば見れない、と思い行ってきました。
いやあゲキシネすごいですね。芝居を見る興奮をそのままに、とは行かないけどもそれに近い興奮に加え、映像でしか得られない興奮もあって、これを2000円台で見られるのならば確かにアリだなあ、と思った。
中身もよかったですね。主演の内野聖陽さんは役者なのになんでこんなに歌が上手いのか、とかそんな変顔とか平気でやっちゃうんだ、とか良い意味で裏切られっぱなし。松たか子もすごかった。あんなお馬鹿な演技や頭おかしい人をがんがんやれる役者なんすね。せいぜいCMのイメージしかなかったのでこれまた驚いた。
他にも森山未来の動きの華麗さは何なんだとか皆川さんのカオルさんっぷりが最高だったとか上條恒彦は歌も演技もやっぱりすげえなぁとか、役者さんがすげえってだけで十二分に見る価値があり。
マクベス自体は読んだ事無かったんですが芝居を見た限りでは、今読んだらモッサリとした余り楽しめない話なのかなあ、とか思ったりもして。だって悪い事してのし上がる!その報いがやってきた!という至極シンプルな筋立てにファンタジー要素を軽くまぶしてみました、てな感じじゃないですか。(あくまでメタルマクベスを見た限りの想像なので実は全く違った話だったらアレなのですが。)
なので逆にいうと、過去にいた売れないメタルバンドの話と現在をクロス(つうかごちゃ混ぜ?融合?)させた構成やコネタで今見ても十分に耐えうる物に仕立て上げたのではと思いながら見てました。
まあ実際に読んだら印象違うのかもしれませんが。

とにかく他のゲキシネも見てみたいなぁ、と思わせるには十分な作品でした。